コンテンツ化しているファッション

現代のファッションは、着こなしを楽しむだけでなく、InstagramやTikTokで発信する「コンテンツ」として機能しているように感じる日々です。

一昔前のファッションのトレンドは、ランウェイや雑誌を起点に広まるものでした。情報の発信源はごく一部のメディアやデザイナーに限られており、消費者はその流れを受け取る側でした。
それが今は、スマートフォンとSNSの普及により、誰もが自身のコーディネートを世界に向けて発信できる環境が整い、ファッションの伝わり方そのものが根本から変わり着る人が消費者と同時に発信者へとなる時代へと変わりました。

たとえば、TikTokでは「今日のコーデ動画」がバズることも珍しくなく、フォロワー数万人規模のインフルエンサーが着用したアイテムが翌日には完売するケースも起きています。また、Instagramでは特定のハッシュタグを起点にコーディネートが拡散され、海外のトレンドが国内に浸透するまでの時間が、雑誌全盛期と比べて短くなっています。ファッションはもはや自己表現の手段にとどまらず、フォロワーを集め、商品を動かし、ブランドの認知を広げる力を持つコンテンツへと進化しています。

ここまで、長々とお話ししましたがこれが悪いというのではなく時代とともに変化しているということを伝えたいです。

こうした変化は、ファッションを楽しむ個人の行動にも影響を与えています。コーディネートを考える際に「どう着るか」と同時に「どう見せるか」を意識する人が増えており、撮影映えする色使いやアイテムの選び方が、スタイリングの判断基準のひとつになっているといえるでしょう。

時代が変わればトレンドや流れも変わるので手に取る基準も変わります。手に取る基準が「誰か」になっているのは本来の楽しみ方なのかという疑問は浮かびますが、多分私自身の頭が柔軟ではないのだとも思います。

ファッションとコンテンツは、今や切り離して考えることが難しい関係にあることを理解していかないといけませんね…